東京ドーム○個分

 よく広さを表現するのに、「東京ドーム○個分」なんていう書き方がされる。


 「汐留再開発地区は東京ドーム7個分にあたる」というふうにだ。


 昔、まだ後楽園球場だった頃には、「後楽園球場○個分」という書き方をよく見た。


 どうも、この「後楽園球場〜東京ドーム」という言い方、いつもわかったようなわからないような気になるのだ。
 だって、東京ドーム7個分、と言われて、とっさにイメージが浮かびますか?


 え? 浮かぶ? あ、そう。


 ……すみません。3分20秒ほど、ふてくされました。


 東京ドームの面積は46,755m2だそうだ。
 この数字をもとに、いろんなものの面積をイメージしてみよう。


 ディズニーランドの面積(テーマパーク部分のみ)は、東京ドーム11個分。案外、狭い。


 魚河岸の築地市場は、東京ドーム5個分。まあ、そんなものかな。入ったことがないので、よくわからないけど。


 皇居の面積(堀、皇居外苑を含む)は、東京ドーム30個分。思ったよりはるかに広い。


 東京都は、東京ドーム46,778個分。東京ドームを4万6千個建てられるわけだ。
 いっせいに試合をするなら、各野球チーム最低人数の9人でも、82万8千人の選手とアンパイア4万6千人を揃えなければならない。
 そうまでして、野球をする必要はないが。


 日本の陸地面積は、東京ドーム808万4700個分。いっせいに1億4600万人が試合をできる計算だ(1チーム9人として)。
 日本列島を東京ドームで埋め尽くして、ようやく日本国民全員が同時に野球をできる。赤ん坊や寝たきりの人にもバットをむりやり持たせる(というか、載せる)として。
 そう考えると、世界人口の60億人というのは凄い人数である。


 だんだん何を考えているのか、わからなくなってきた。


 私がこの文章を書いている六畳間は、東京ドーム0.0002個分。


 身の程を知れ、ということであろう。


   立って半畳 寝て一畳 そのまま朝には大往生  竹蜻


▲一番上の日記へ