こういう詩歌のはさまる感覚というのは、現代の日常生活にはない。昔はどうだったのだろう。節をつけて語るようなことが――例えば、和歌など――割に普通だったのだろうか。それとも、それはやはり芸の世界に限定されたことだったのだろうか。 思えば、我々は随…
またしても水滸伝の話だが、水滸伝の各巻はたいていわかったようなわからないような詩で始まる。こんな具合だ。 詩に曰わく、 英雄の聚(あつ)まり会するは本(も)と期無し 水滸と山涯に指揮に任ず 生辰に向(お)いて衆賓を邀(むか)えんと欲し 特に三阮…
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