恋のダイエット

相変わらずダイエット業界方面は活発なようである。一発当てればかなり儲かるのであろう。 おれにもひとつアイデアがある。昔から「身も細るような恋」という。この頃は恋というのは楽しいもの、ウレシハズカシなもの、という捉え方が多いようだが、どっこい…

デュシャンは語る

デュシャンは語る (ちくま学芸文庫)作者: マルセルデュシャン,ピエールカバンヌ,Marcel Duchamp,Pierre Cabanne,岩佐鉄男,小林康夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/05/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 44回この商品を含むブログ (50件) を見る …

ことわざの生命

「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあって、なかなかに奇妙である。 ことわざというのは一般に、世の中の仕組みや機微、あるいは人情の妙などを短い、しばしば奇抜なフレーズで納得させる。意味と表現のからみあいが卓抜なことわざは人口に膾炙し、後…

大会テーマソング

今回のサッカー・ワールドカップは試合が深夜におよぶので、平日はなかなか見れなかった。それでも試合には面白いものが結構あった。 一方、相変わらず謎なのがテレビ放送の「大会テーマソング」というやつで、安いJポップが付いてくる。番組制作側の安いセ…

相撲源氏

理由は知らないが、大相撲の部屋には井筒、尾車、片男波、高砂など、雅な名前が多い。その部屋の師匠の顔は: だったりするのだが、ともあれ、名前は雅なのである。 雅といえば源氏物語の巻名がそうで、では、源氏物語に相撲部屋を紛れ込ませるとどうなるで…

知ってるつもり

知ってるつもり――無知の科学作者: スティーブンスローマン,フィリップファーンバック,橘玲,土方奈美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/04/04メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る たまたま手にした本だったが、良書だっ…

ヘアーとすっぴん

先日も書いたように、最近、頭の後ろと横を上まで刈り上げている。 前に刈り上げてから二週間が経ち、髪が伸びてきた。 普段は整髪料で無理矢理に形をつけているのだが、シャワーを浴びて髪を乾かすと、一本一本の毛が立ち上がってなかなか盛大である。一番…

サバ食うべきか、食わざるべきか

おれは小太りになってしまった。 二十代前半の頃の体重は五十キロ台前半で、身長は168cmだから(今も変わらない)、その頃は中肉中背か、むしろ痩せたほうだったろう。それが今は七十キロだから、四半世紀の間に二十キロ近く太ったことになる。運動なんぞし…

ヘアー

ゴールデンウィーク頃から口髭を伸ばし始め、三週間前に髪を思い切って短くした。 毒にも薬にもならないような普通の髪型が疑問に思えてきたので、床屋のマスターと相談しながら髪を切っていった。 「思い切って短くしてよ」 「こんな感じスかねー」 (メガ…

京都人のA.I.

シンギュラリティと呼ぶらしいのだが、人工知能の知的能力が人間を超える日のことだ。SFで昔から描かれてきたテーマだが、どうやら現実的になってきているらしい。 A.I.が人間に代わって応対することは基本的な受け答えなら実現している。それでふと思いつい…

物忘れ

おれも生きている時間がだいぶ長くなってきて、このところ、老化現象に悩まされている。 ……などとゆるい慣用句として「悩まされている」と書いてしまったが、本当のところは悩んではいない。運動能力はもともと笑ってしまうほど低いし、体の代謝機能が衰えて…

エレベータのボタンに関する一考察

先日、知人と雑談していて、世の中には意地悪な人もいるもんだ、という話になった。 知人が朝、開いているエレベータに乗ろうと小走りした。エレベータの内側、ボタンのあたりに女が立っているのが見えた。もう少しでドアにたどり着きそうなところで、その女…

個別最適化と全体最適化

ムツカしいタイトルを書いてしまって自分でも笑ってしまうが、内容は大したことがない。 おれは会社に行くとき、目黒線から地下鉄の南北線を使って、六本木一丁目という駅で降りる。目黒線と南北線は乗り入れをしているから、一本で行ける。 六本木一丁目の…

資本主義と自由市場主義

同じようなことや似たことを述べても、言葉によって受け取るニュアンスは異なるもので、たとえば、「惚れる」と「恋する」では随分と違う。おれは英語があんまり得意ではないのでとっさに辞書を引くが、「惚れる」も「恋する」も、英語では「fall in love (w…

祈るから神(々)がいるのか、神(々)がいるから祈るのか

ここ数日、天気がよい。早めに起きて、カーテン越しに朝日が差し込むのを見て、朝日に手を合わせる人の気持ちが少しわかるような気がした。 それでふと考えたのだが、人間は祈ったり、感謝したりする対象がほしくて、神(々)という存在をこしらえたのだろう…

穴ぼこか引き出しか

このところ、とみに物忘れがひどく、「あれをやらねば」と思っていたことを三秒後には忘れてしまう。「あれを買わねば」とコンビニに行けば、その「あれ」をすっかり忘れてしまって、特に入り用でもないスルメなんぞを買って帰ってくる。 酒を飲むとさらにひ…

資本の論理(笑)と便器の数

おれは東京の目黒近くに住んでいるから、東海道新幹線にはもっぱら品川駅で乗る。実家が京都にあるので、京都で下りることもままある。 よく利用される方はご存知だろうが、このふたつの新幹線駅のトイレは小さい。したがって、よく列ができる。 朝早くに品…

四天王の邪鬼

東大寺にある四天王像である。左上から時計回りに持国天、増長天、多聞天、広目天。広目天は法華堂の、その他三体は戒壇院のものだ。 四天王像を前にすると、おれはいつも邪鬼が気になる。「邪鬼」であるから、邪(よこしま)なんだろうが、しかし、奈良時代…

米朝の「百年目」、志ん朝の「百年目」

金曜に休みをとって、自転車で東京を走った。上野から浅草へ出て、堀切から荒川の土手を走り、旧中川べりから門前仲町へと抜けた。雲間からぱっと日がさす瞬間が何度もあって、快かった。 桜(ソメイヨシノ)は場所によって二分咲きくらいだったり、ほぼ満開…

キング〇〇〇

映画「レヴェナント」を見た。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演で2016年のアカデミー賞監督賞、主演男優賞を獲った映画である。 冒頭でディカプリオ演じる猟師が巨大なヘラジカを撃つシーンがある。それを見て、ふとキング…

痒みの知覚

おれはアトピー性皮膚炎で、かれこれ半世紀苦労してきた。生まれるとき、「あー、カイカイカイカイ。尻、カイー」とケツを掻きながらしかるべき場所から出てきたというのは、おれの生まれ育った小学校区でいまだに伝説になっているくらいである。 そんなわけ…

伝説の人

それぞれの社会や民族に伝説の人というのはあって、我が国であれば、おそらく、ヤマトタケル、源義経、織田信長、西郷隆盛といった人たちであろうと思う。歴史的影響でいえば、おそらく、源頼朝、豊臣秀吉、徳川家康、大久保利通といった人たちのほうが大き…

相撲は国技か

例によってのおれは、おれは、という話で申し訳ないのだが、相撲についておれの思うところを書く。例のやいのやいのの騒ぎはそろそろ収まったんだろうか。人の尻馬に乗ってやいのやいの言うのは嫌なので、今頃書く。 「日本の国技である相撲が〜」という言い…

自家用車と籠

おれは東京の目黒区に住んでいて、移動には主に電車か自転車を使っている。自動車を持っていたのはもはや四半世紀ほど前だ。 「『移動』の未来」(エドワード・ヒュームズ著、染田屋茂訳、日経BP社)という本を読んだせいもあるのだが、今日、自転車で山手通…

おれについての三つの事実

のっけから何だが、おれはまわりからウミウシ級の面倒くさがり、ダメ人間と思われているフシがある。面倒くさがりなのは事実だが、ダメ人間は違うと思うので、ここで白黒つけておきたい。 きちんと整理しよう。まず: ● やればできるが、めったにやらない。 …

茶室で◯談

茶道には興味があるのだが、縁がない。抹茶が体に合わないのと、手先が派手に不器用なせいだ(不器用な人間を集めて、国宝・曜変天目茶碗を使った茶会を開いたらどうなるか、想像してみていただきたい)。 しかし、茶室は好きで、見学する機会があると、いい…

ベートーベンの脂

全国推定800万人のベートーベン・ファンにはお詫び申し上げるが、おれはベートーベンが苦手だ。 聴くと、二日酔いのときにラードぎとぎとの料理を前にしたような心持ちになる。脂っこくて、大仰で、おまけに生真面目だから、胃腸虚弱のおれはなかなか折り合…

大向こうの掛け声

相変わらずの思いつきだが、ご容赦願いたい。 歌舞伎役者にはそれぞれ屋号があって、芝居のいい場面になると観客席から声がかかる。尾上菊五郎なら「音羽屋!」、市川團十郎や海老蔵なら「成田屋!」、片岡仁左衛門なら「松嶋屋!」、松本幸四郎なら「高麗屋…

イスラム帝国の誕生

興亡の世界史 イスラーム帝国のジハード (講談社学術文庫)作者: 小杉泰出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/11/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 講談社学術文庫の「興亡の世界史」シリーズは何冊か読んでいる。統一した編集方針に合わせて専門…

サムライ

いきなりだが、おれの好きなサムライ。サタデイ・ナイト・ライブのジョン・ベルーシだ。 自分をサムライに擬している人を見ると、なんだかなー、とおれはモヤモヤする。ある意味、ジョン・ベルーシ扮するsamuraiと大して変わらんのじゃないかと思う。 映画や…